比内地鶏を天敵から守る〈その2〉

芳醇な比内地鶏の作り方

比内地鶏を天敵から守る〈その2〉

2. 鶏舎の番犬レイ

24時間警戒を怠らない、鶏舎の番犬レイ。

鹿角苑にある初生棟の近くには除雪車を格納する小屋があり、〇年ころからその中で1匹の犬が飼われています。
ラブラドールのミックスで名前はレイ。
鶏たちを天敵から守る番犬として活躍しています。

以前から度々キツネやタヌキなどに鶏舎を襲われており、養鶏に詳しい方から鶏舎の近くに猟犬を置くよう勧められていたといいます。「でも現役で活躍する猟犬は持ち主が放したがらない。あきらめかけていたところに話があったのがレイです。優しい性格で犬にしては少々高齢ですが、野生動物に対しては敏感。少しは役にたつだろうと思って連れてきましたが、予想以上の働きをしています」と担当者は目を細めます。


鶏舎の番犬レイ


優しい性格で利用者にも人気のある番犬レイ。
金網や電気柵を設置しても天敵はわずかなスキを探して侵入を試みます。鶏舎への侵入が成功したら、天敵たちにとっては制限なしのバイキング状態です。「以前キツネに侵入された時は一晩で60羽がやられてしまった。でもレイがきてからはキツネが侵入した時も被害は5羽ですんだ。キツネの侵入を察知したレイが吠えまくり、キツネは途中で退散したんでしょう」とレイの散歩から帰ってきた職員がレイの頭をなでながら教えてくれました。

レイの散歩は鹿角苑にある2カ所の鶏舎団地を巡るコース。しっかりレイの臭いを付けて天敵をけん制する狙いがあるのだそうです。優しくて人なつっこいレイは鹿角苑の利用者にも人気があります。


鶏舎団地のパトロール
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